【特別オンラインセミナー】

〜3.11から丸10年を迎え、がんサバイバーとなった私が思うこと〜

がんサバイバーになってもなんとか立ち直れてこられたのは、東日本大震災を機にかかわった方々からの学びがあったから

※写真は、がん治療後の2018年末に石巻に行き、日和山公園から撮影した画像です。



私(花木)は3年前、中咽頭がんを宣告されました。このときまだ38歳。自分の思い描いていた人生が閉ざされてしまうのではないかという不安に苛まれる中、一方でもう一つの感情が湧いてきました。


「人生は明日何が起きるか分からない。そう思って生きてきたから少なくとも過去に後悔はない」。私がこう思うきっかけをくれたのは、東日本大震災でした。


今もなお影響を深く落とす大きな災害でしたが、当時の私は首都圏に暮らす東北とはほとんど縁もない人間。


それでも、居ても立ってもいられず、3ヶ月後、単身宮城県石巻市に向かいました。


そこで待ち受けていたのは、「ここは本当に同じ国なのか?」と思うほどの惨状でした。車は所々ひっくり返り、生活用品がここそこに転がっている。建物の多くは基礎を残してすっかりとなくなっている。


このとき私は感じました。前日までこんなことになるなんて全く感じていなかったであろう方々。それが翌日、一瞬で多くのものを失ってしまう。こんなことが実際にあるのか。だとしたら、自分はこれまで明日がどうなってもいいと思えるほど真剣に生きていたか、と。その日から、少しずつですが、日々をより全力で、無駄にしないよう生きるようになりました。


その結果、がん宣告を受けても、後ろを振り向くことなく、できるだけ前を見つめて治療に励むことができました。復職後も、思い通りにはいかないことばかりですが、その中でも自分にできることを見つけて取り組んできました。明日何があっても後悔したくない。その気持ちが10年前からあるからです。


また、石巻では、家も親族もなくしてしまった市民の方とお話しする機会に恵まれました。なくなってしまった家の周りをぐるぐると何周も回っていました。聞けば、何か親族の遺品が見つかるかもしれないと毎日探しに来ているのだそうです。


悲観にくれているはずのその方は、それでもなおこう言いました。「生きているだけで有り難い。生きているだけでなんとかなる」と。


この言葉も私には忘れられません。


病気にはなりました。先行きも不透明で、不安が募る日もあります。


それでもなお、生きているだけで有り難い、生きていればなんとかなる、と思うようにしています。



こうした私の原点ともなっているあの日からのことを、皆さんと共有し、またそれぞれがあの日のことを忘れないためのきっかけになれば嬉しく、オンラインセミナーを開催いたします。


よろしければご参加ご検討くださいませ。


一般社団法人がんチャレンジャー 代表理事 花木裕介



【概要】

■日時:2021年3月11日(木)21時〜22時


■内容:弊法人代表花木からの情報提供(45分程度)および質疑応答(15分程度)


■参加方法:ZOOM(参加予定者には、事前にIDをお送りいたします)


■参加費:無料


■申込フォーム:以下より「3.11オンラインセミナー希望」と明記の上お申し込みください。


https://www.gan-challenger.org/contact/