ずっとご主人に付きっきりでいらっしゃるGさんにただただ頭が下がる思いです。とはいえ、やはり心身のリフレッシュも時には必要だと感じていらっしゃるのですね。それはごもっともかと思いますし、Gさんが倒れてしまってはご主人も困ってしまうでしょう。
ところで、家を空けられない、というのは、ご主人が「一人にしないでほしい」とおっしゃっているのでしょうか。それとも、Gさんのお気持ちから、「自分だけ楽しんでいいのか」と思われているのでしょうか。
私自身のことで恐縮ですが、私の治療中、妻が私に遠慮して友人との会食を入れられないことを知ったとき、「何かあったら連絡するから行ってきて大丈夫だよ」と送り出したことがあります。妻が献身的に寄り添ってくれていたのは分かっていましたし、それゆえ自分から言い出しにくかったのも何となく分かっていました。
しかし、私の立場からは、逆に妻まで心身ともに行き詰ってしまうと、それこそ生活が立ち行かなくなります。
だからこそ、妻には、一時でも私のことを忘れて適度にリフレッシュをしてきてほしかったのです。
たとえば、今度、「近々、2時間だけ友人とランチに行ってきても大丈夫? もしあなたの体調が悪い日だったら、日程変えてもらうから」などと相談してみるのは難しいでしょうか。
Gさんはすでに十分やっていらっしゃると思いますし、ご自身の時間を確保することは、ひいてはご主人のためにもなると思います。
長期的にご主人に寄り添っていく上で、ご自身のことも大切にしていただきたいと思います。
(了)
回答者:花木裕介(一般社団法人がんチャレンジャー 代表理事)